母の日イメージ

年齢によって変わってきた母の日のプレゼント

子供の頃は母の日にはカーネーションを贈ることが普通であった。
花屋に行くと花束になったものや、鉢植えのものなどいろいろなタイプのカーネーションが販売されており、子供のお小遣いでも購入できる程度のものも揃っていたのだ。
やがて社会人になり給料が入るようになると母の日のプレゼントも母本人からリクエストされるようになった。
あらかじめ予算を伝えておくとその範囲内で欲しいものを母が決めるのである。
面倒なので現金を渡すと言うと、なぜがそれだけは断られた。
母の日に子供に買ってもらうという行為が欲しかったのかもしれない。
バッグ、洋服、帽子、靴、財布、下着などその年によりリクエスト違ったが変わらなかったのは必ず母本人とデパートに行き商品を選ぶということであった。
一緒に出掛けるという行為をものすごく楽しみにしていたのだ。
休日の昼近くにデパートに出かけて、欲しい商品があるフロアを散策した後に、昼食をとる。
その時に欲しい商品を決めてから食事後に購入をするのだ。
母の日のプレゼントは商品だけではなく一日母と付き合う時間があったのだ。
食事をして、プレゼントを購入したあとはデパート内のカフェで一休みをする。
その後夕食の買い物をして自宅に戻るというのが何年も変わらないプレゼントの購入ルールであった。
だが、歳を重ねると1日中デパートを巡るというのはやはり億劫になるようである。
欲しいものを購入するとすぐに帰宅するようになった。
食事をするのも自宅でゆっくりした方が落ち着くというので鮨屋から出前を取るのがここ最近の話である。
若い時に比べて身体の自由が効かなくなり、デパートを散策することが前よりは楽しくないと話していた。
確かに母の日の休日のデパートの人混みはすごいものがある。
特に女性用の衣料品やプレゼントを販売しているようなフロアは黒山の人だかりである。
商品を見るより人の数で疲れてしまうのもわかる気がする。
2年ほど前から母の日にデパートに行くことをしなくなった。
欲しいものを探せないということもあるのだが別のものをプレゼントすることで本人が満足し始めたからだ。
それはエステである。
エステサロンに連れて行き顔のマッサージ等をしてもらうのだ。
年を取っても女性である。
いつまでもきれいでいたいと思う心は変わらない。
気持ちの良さに施術中眠ってしまうらしい。
贅沢だと言いながら何度もエステの話をするので余程気に入ったようなのだ。
若いころから働いていてエステなどに行ったことなど一度もなかったのだが70歳を超えて覚えたエステの快感はよほど衝撃だったのだろう。
また、人ごみにさらされることはなくゆっくりできるというのも高齢者の体力には合っているようである。
今では母の日にはエステに行くというのが母の年間行事の一つになっている。
周りの知人や親戚にも自慢しているようで、羨ましいと言われることが快感になっているようだ。
プレゼントもいろいろあるが本人が普段できない贅沢を楽しませるのも一つの方法と言える。
エステの価格は決して安くはない。
形に残るものではないのでもったいないと言い切る家族もいる。
だが母本人が喜んでいるのだから一番適しているプレゼントだと今は思っている

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